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どうせ「見た・聞いた・読んだ・知りたい」なら記録を残そう!

『Existence〜存在すること〜』はブログ制作者であるZexionが、本・音楽・映画・TVゲームなどを中心に気になった商品、おすすめの商品の感想・情報を紹介するブログです。自戒を込めて「ネタバレはできるだけ注意して回避。作品の長所を取り上げる。未読者でも既読者でも読める感想。」を守りつつ感想・情報を紹介します(したいです)。

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『娼年 (集英社文庫)』 石田衣良(著)―読書記録

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     ぼくを,買ってください リョウ,大学生,男娼。夜ごと誘う恋なきエクスタシー。二十歳の夏の,光と影を描く物語。

    「シャワーを借りてもいいですか」
    ぼくの声は少しかすれていたかもしれない。影のなかから彼女はいう。
    「だめ、私はあなたの髪や身体、それに性器のにおいを確かめておきたい。いつもどれくらい清潔にしているか、あなたの習慣も」
    ほとんどの女の子は清潔なほうがいいといっていた。だが、それが彼女の趣味ならぼくは別にかまわなかった(帯引用)


    娼年 (集英社文庫)

    娼年 (集英社文庫)

    発売日:2004年05月
    通常価格:¥ 420 (税込)
    著者:石田衣良
    ページ数:223ページ
    出版社:集英社

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    【あらすじ】
    恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描き出す、長編恋愛小説。(裏表紙より)

    【異常と正常】
     見習いバーテンダーの森中領はどうにも女性に興味を持てなかった。セックスにしても単なる義務、労働にしか感じず、大抵長続きしないのだった。

     「なぜかわからないが、セックスはぼく(Zexion 注:森中領、リョウ)にはいつでも手にはいるものだった。
     十四からの六年間で両手に余るくらいの女の子とつきあっている。たいていは同じ年か年上の女性だった。出会い、つきあい、セックスして別れる。同じことの繰り返しだ。
     (略)
     今のぼくにはセックスは手順の決まった面倒な運動だった。夏の朝のラジオ体操と同じだ。実際におこなえばそれなりに気持ちはいいが、寝心地のいいひとりきりのベットを抜けだしてまで試す価値はない。」
     
     ある日リョウは、ホストを営む友人の田島進也が連れてきた御堂静香という年配の女性に出会う。実は御堂静香は女性をターゲットにしたコールボーイ倶楽部を経営していているという。

     「リョウくんは退屈なセックスを、そのまま一生続けていくつもり」
     「どういう意味です」
     「私はあなたのセックスを評価しない。(略)あなたのいいところは全部、自分のなかで閉じている。いっしょにしている相手にも心を開かないし、相手の身体が出すサインを読むゆとりもない」静かな声は続いている。
     「ふたりですれば素敵なことを、あなたはいつもひとりでしている。退屈になるのも無理はないな」
     「この退屈を抜け出す方法はあるんだろうか・・・」
     「それはリョウくんが自分の手で見つけることね。でも、まず女性やセックスを退屈だなんて思うのをやめなさい。人間は探しているものしか見つけない」

     遂に、リョウは娼夫への道を踏み出した。娼夫となったリョウは様々な女性と結びついていく。

     美しい顔、厳しい顔、恐れや不安を隠せない顔。彼女たちの顔はいろいろだったが、欲望をむきだしにぼくのまえにあらわれた人はひとりもいなかった。誰もが自分のスタイルや物語をもっている。それは表面的な飾りにすぎないという人もいるだろう。欲望の真実はどこか深部にある。
     でもぼくは真実も深部も見たくはない。表面を飾ろうとする気持ちだけで、ぼくにはどの女性も魅力的に思えた。悪趣味でちぐはぐな衣装だと人はあざけることは、ほんとうは誰にもできないはずなのだ。この世界では誰もが、手近なボロを隠しまとっている。黄金の心をもつ正しい人間だけ裸で外を歩けばいい。

     ぼくは娼婦になり、より自由になった。以前から人を外見や性別や年齢や仕事で判断する傾向は・・・(略)・・・その人の話をきちんときくまではすべての判断を保留するようになった。ある人が語るストーリーが世間の常識やよい趣味からはずれていくとき、身をひいて心から離してしまうのではなく、それまでよりもっと耳を澄ますようになった。欲望の秘密はその人の傷ついているところや弱っているところにひっそりと息づいているからだ。

     コールボーイが主人公なだけあり、男性の場合と同じように、女性の数だけ‘欲望’の性描写がある。だが、全体にとても清潔感があり、性の生々しさをあまり感じさせない。リョウの視点が相手の女性そのものに向いているのではなく、その向こう側にある性の不思議、欲望の不思議というものの広がりと深さに向けられているからだろう。

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    ■著者はこんな人(プロフィール)■
    石田衣良(いしだいら)
    1960年東京生まれ。成蹊大学経済学部を卒業。広告制作会社勤務後、コピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞しデビュー2003年「4TEENフォーティーン」で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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